2015年11月16日月曜日

スイッチチェンジで売り上げが5倍になった





アサーティブ



自分がコンサルした事例をお話します。

ある鉄道系の企業。豊かな資本を元にいろんなビジネスを展開され、グループ会社も多い。そのグループのひとつ、トップが業績が芳しくないカフェに毎朝立ち寄られ観察しながら思案されていました。競合店のはやり具合と比べてなにが原因が考えておられました。

そのお話を聞いたので、試しに立ち寄ってみました。答えはすぐに見つかりました。飲食店の場合は比較的わかりやすいのが特長です。

その結果をトップに伝えると、さすがに毎朝思案されていた熱意のある方、しかもヒットを多く飛ばされていた優秀な方にふさわしく打つ手が早い。すると一気に売り上げは3倍になりました。それでも自分はまだまだいけると思っていましたが、2年経過して5倍にまで伸びました。それでも自分はまだまだいけると思っていますが(笑)

不振だったその答えはお店の「壁」にありました。壁から感じたのは、よくある個人が経営されている「村のような喫茶店」のような印象でした。村というのは「限られた人だけの空間」という意味です。それはスタッフさんたちの創意工夫を感じさせるものでしたが、その創意工夫と壁が、新規のお客様の入店を拒み、働く人の意識を作り、固定客が成長を拒んでいたのです。

3つの駅がクロスする超一等地にあり、いやでも街になるはずなのに、お店は「村状態」だったのです。自分が必要だと思ったのは「総入れ替え」して「街」に変えることでした。それを提案すると躊躇なく決断していただいた結果、毎朝悩んだのが嘘のように、すぐ結果は出ました。

このケースは見方を変えただけの本当に簡単なケースでしたが、努力が邪魔をしているケースは少なくないのです。努力は素晴らしいことですが、間違った努力が苦しさを加速させます。このような状態に陥るのは、「視野の狭さ」です。どんどん狭くなってしまうのはスイッチチェンジをしないからです。

スイッチチェンジのわかりやすい事例はコップ半分の水のお話です。
コップに半分入っている水を見て、「もう半分しかない」と思う人もいれば、「まだ半分ある」と思う人がいるということ、つまり同じものを見ても感じ方が違うということです。

感じ方が違うということは「視野が広い」ということの証明です。「こうにも見えるし、こうにも見える」には思い込みがないことが必要条件です。思い込みがないと悩みのタネになりますが、思い込まないことで想像力は広がります。

先の壁の話がそうです。壁に施された工夫はスタッフの方には「自慢」でも、自分には「もしこの壁がこうでなかったら」という想像力の出発点でした。スイッチチェンジを使うタイミングはPとCです。



思い込まない、決めつけないとは、白紙状態に戻すことです。つまり想像力を駆使せざるを得ない状態にすることです。つまり数値目標が無限大になります。

「片付いていたのに」とアグレッシブに批判する人もいますが、間違った努力は苦しみを加速させます。

PDCA!動いた後は、いつも白紙、ニュートラルでいたいですね。
人によって感じ方が違うとは「視野が広い」ということです。感じ方が同じというのは「共感している」ではなく「視野が狭い」に他ならない場合があるので要注意です。

注意できない場合は「可能性を閉じた」状態です。それを「傷を舐め合う」と言います。





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